その壱




「長瀬ーモデルやってくれんか?」
「いいっすけど何のです?」
「絵やねん」
「お安いご用っすよ!」
「何ナニ何の話してんのあんたら」
「あ・マボ」
「絵ぇ描くのに長瀬にモデル頼んでん」
「…何で長瀬なんだよー」
「(あ、アヒルさんだ)近くにいたからっすよね?!リーダー!」
「え?あーまぁ」
「何なら変わりましょうか?」
「松岡にできるんか?」
「俺くらいになっちゃうとね、何でもこなせちゃうわけよ!」
「でもヌードやで?」
「「へっ?」」
「全裸ではないけどな」
「―ですよね!」
「吃驚させないでよあんたは。まぁ俺くらいになっちゃうとヌードも美しくきまっちゃう
んだけどね!」
「…(薔薇くわえるつもりやないよな?)」
「何処で描くんすか?」
「此処やけど」
「俺も描いていいっすか?」
「えーよ」
「やったー!マボマボナスぅ♪」
「…何か言ったか長瀬」
「何も!」
「じゃー松岡脱いでや」
「はいはい」
「あ・上じゃなくて下だけでエエからなー」
「…はい?」
「どないしたん?早くしてやぁ」
「へ?下だけ?」
「リーダー…上だけじゃなくて?脱ぐの下?」
「おん」
「っオカシイだろそれ!」
「そぅっすよ!」
「何やねん…達也はやってくれたのに…」
「「へ?」」
「その後は目眩く二人の世界…」
「ぎゃー!」
「マジすか?!」
「嘘に決まっとるがな」
「オ―ヤ―ジ―」
「…良かった…」
「いいからはよ脱いでや」
「…(脱力)解ったよ」
「カッコ良く描きますねー!」







その弐




「―でも達也やったら僕のお願いきいてくる気もするんやけど」
「兄ぃリーダーには甘いからねー…」
「試しに頼んでみたらどうです?」
「やってみるかぁ」
「(試すのかよ!)」

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「なーなー達也ぁ」
「何?茂くん」
「僕のお願いきいてくる?」
「(苦笑)言ってみなよ」
「あんな、ヌードモデルやって欲しいねん」
「……良いよ。茂くんが望むならね」
「ほんまぁ?」
「(マジすか兄ぃ!?)」
「その代わり、さ(城島の頭を自身に引き寄せる)お代は茂くん自身で払ってね(にや
り)」
「(にやり)解ってんよ。色付けてやるから期待しとき」
「……(白目)」
「…マボ?リーダー!山口くん!マボがどっかいっちゃった!」


「…おもろいなぁ松岡…」
「普通解るでしょうに」
「―にしても意地が悪いな自分」
「茂くんほどじゃないけどね」
「なんやねんそれ」
「俺があなたに合わせるの解ってて話振るんだもんね」
「感謝しとるわ」
「マボー?!戻ってきてよマボー!!」





その参




「太一くんはどんな反応しますかね?!」
「太一ぃ?僕試すの嫌やで」
「何でよ」
「思いっ切り嫌な顔されて怒鳴られて貶されて終わりや」
「…そうかも」
「やろ?太一試すくらいやったら松岡と二人で遊園地満喫するわ」
「何で比較対象が俺なんだよつーか嫌なの!?俺とは出掛けたくないってか!?」
「でもやらなきゃ茂くん。大事なメンバーの一人をのけ者にするつもり?」
「…自分被害ないからって…狡いで達也」
「リーダー!ぐっさん!普通にスルーしないでよ!マボ何か何処かと交信始めたよ!?」
「僕何のメリットもないやん」
「松岡を1日好きにしていい権利をあげよう」
「何で俺なんだよ兄ぃ!」
「あ・復活した」
「要らん」
「あんたも否定すんなよ!」
「…マボ、泣いてる…!?」
「最早意地だなあの突っ込みは」
「解った解った!やればいいんやろ?!松岡も1日貰ったるわ!」
「よし!頑張れ茂くん!」
「良かったっすねマボ!」
「…複雑だ…」






その四




「太一、頼みがあるんやけど」
「嫌だ」
「…まだ何も言ってないんやけど」
「どうせろくなもんじゃないんだろ?」
「そんな事いわんで…」
「(溜め息)聞くだけは聞いてあげるよ」
「…あんな、絵のモデルして欲しいねん」
「長瀬に頼め。はい解決」
「いや、もう他のメンバーはみんなやってもらってん。あとは太一だけやねん」
「…何のモデル?」
「絵やねん」
「…立って?」
「太一の好きな方でええよ」
「ポーズとか」
「強制はしとらん」
「…ふぅん」
「ヌードやけどな」
「…は?」
「やから、ヌードやねん」
「みんな?…脱いだの?」
「おん」
「バカ長瀬はノリで脱ぐとして、松岡もあんたの頼みなら率先して脱ぐだろうから置
いといても、…山口くんも?」
「おん」
「…甘過ぎ、激甘、信じらんねぇ!」
「そぅ、か?」
「そうだよ!ぅわ絶対ぇー嫌だかんな!脱がねぇ!!」
「…(やっぱり)」


「(ひょっこり)ダメだったね、茂くん」
「山口くん?!」
「殆ど予想通りっすね」
「ほんとに」
「長瀬?!松岡!」
「やから言ったのに…」
「…どういうことか説明しろ…」
「な、何で指鳴らしながら俺に近付いてくるんすか太一くん!!」
「つーか心外よ?まるでリーダーの前で俺が脱ぎたがってるみたいな言い方しちゃっ
てさ」
「事実だろ」
「兄ぃ!?何言って…」
「うゎ僕身の危険?」
「あんたも何言っちゃってんのよ!」
「つか助けて!リ、リーダーあぁ!!!」
「覚悟しろ長瀬ぇ!!」