「好きなんやねぇ紫」










偏見と









城島がそういうと松岡がどこか自慢気に胸を張る。


「当たり前でしょ!紫は神秘の色なんだよ?俺くらいになるとばっちり着こなせちゃうんだよね!!」


その態度が何だか可愛くて、城島はくすくすと笑った。
そんな城島を見て松岡の口が尖る。拗ねてしまった証拠のアヒル口。

「嘘やねんな、似合っとると思うわ」
「でしょでしょ!」

その一言で一気に機嫌を治した松岡に心の中で苦笑しながら、そうやなと城島はあいずちを打った。

「知らんかったなぁ、紫て神秘の色なんか」
「俺にぴったりじゃない?」
「ナス色かぁ…」
「ちょっと…止めてよその例え…」

少し嫌そうに松岡が顔をしかめる。

「だってナスは紫やろ?神秘の食物やったんやなぁ」
「…ワザとデショ」
「おんw」

可愛らしく(と本人は思っている)首を傾げる城島に松岡は深く溜め息をついた。
太一以外のメンバーには意外と効くのだこの技(?)は。

「でも…僕は紫ゆうたら変態色やったけどなぁ」
「…はぁ?!」

ポツリと呟かれた言葉に松岡が勢いよく顔をあげた。

「何ナニ何なのよソレ!?」
「そう聴かへんかった?」
「初耳だよ!偏見だ!紫!俺の色が!!」

憤慨したように松岡が叫ぶ。しかし城島は松岡を真っ直ぐ見ると

「変態なんやな松岡」

と、爽やかな笑顔でばっさりと斬って捨てた。



「何だよソレっ違うってば!!」



涙目になって訴える松岡に、止めが刺された。


「いややわ〜変態が移るから近寄らんといて」
「リーダーのバカーっ!」


松岡は泣き叫んて楽屋を飛び出した。ソレを見て城島は少しやりすぎたかなと頭を掻いた。





「ねぇ…松岡がマジ泣きしながら廊下を疾走していったんだけど…どうしたのあいつ」





楽屋に入ってきた太一に真剣な顔で言われ、城島は急いで松岡を追いかけたのだった。












END



からかう城に本気で悄げる松。
紫って神秘の色なんですか?(ぇ?








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