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台詞10題
題
内容
01 どうして、と。問い詰めたいのはこちらの方だ。
「これは、現実なのか)」
坂+井+α
02 答えが欲しいなんて言わないから…。
「(俺も成長したやん)」
坂+岡
03 嫌いだといったって、どうせ信じないんでしょう?
「(流石は黒豹)」
坂+長
04 知りたい……けど怖いんだ。
「(ねぇ、どうして)」
坂+剛
05 急いで欲しい。この命果てる前に。
06 ありがとうなんて、絶対に言ってやらない。
「(見つかって良かった)」
城+国
07 眩しすぎるから、目を閉じてもいい?
08 ありきたりな言葉だけど――――おめでとう。
09 ここに辿り着くために、どれだけ苦労したと思う?
10 今日を最後に、閉店させていただきます。
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管理人:タケヤ様
01 どうして、と。問い詰めたいのはこちらの方だ。
「(これは、現実なのか)」
目の前の惨劇を頭がなかなか理解出来なくて、ただ呆然としていた。
ソファーに座っている岡田、床に倒れている長野、それを見下ろすように立っている井ノ原、
そして壁際で震えている健。
それだけでも異常なのに、岡田は多分意識がなく、長野は血塗れで事切れている。
健は涙の浮かんだ怯えた瞳で井ノ原を見ていた。
そしてやっと理解する。全ての犯人は井ノ原だ。
井ノ原が顔を上げて俺を見た。
眼があった瞬間井ノ原はにこりと綺麗に微笑んで両手を広げた。
血に濡れた刃が光る。健が息を呑む音が聞こえた。
「何、してんだよ」
声が震えてるのが解った。井ノ原は笑みを貼り付けたまま首を傾げる。
「何してんだよ井ノ原!」
「だって邪魔するから」
長野くんが悪いんだよ、と井ノ原は淋しそうに言った。
「俺だってキレイなままが良かったけど!長野くんが邪魔したからつい手が出ちゃって!」
何を言ってるのか、解らなかった。解りたくもなかった。
「でも岡田はきれいなままで良かった。…健も、坂本くんも抵抗しないでね?」
「―ざけんな!」
ゆらりとナイフを健に向けた井ノ原を、思わず殴っていた。
「逃げろ!」
健は放心したように動かない。
「逃げろ、健!」
頬を軽く叩くと弾かれたように部屋から出て行った。
井ノ原が左頬を押さえて立ち上がる。その顔は悲しみに染まっていた。
「坂本くん、どうして…?」
「(どうして?)」
お前がきくのか、どうして、と。問い詰めたいのはこちらの方だ。
「大切なモノだから、きちんと仕舞っておきたいだけなのに」
井ノ原の呟きには狂気が滲んでいた。背中にゾクリと悪寒が走る。
「傷つけたくないのに…どうして伝わらないの?」
「(どうしちまったんだよ井ノ原!)」
井ノ原が一歩前に出れば俺は一歩後ずさる。感じたのは畏怖。
「みんな大好きだから、大切だから」
にこりと笑って近づいてきた井ノ原から逃れようとしたが、後ろは壁で。
視界に井ノ原の狂喜した顔しか映らなくて。
暗
転
。
次に気が付いたとき俺はカプセルの液体の中に居た。
意識はあるがぼんやりと霞がかっており、体は全く動かない。
首が回らないので定かではないが、岡田たちが横にいるだろう事を感じた。
「(みんな、捕まったのか)」
目の前には、俺を見上げて満足そうに笑う井ノ原の姿。
「(何がお前を壊したんだろうな)」
俺は静かに眼を閉じて、闇に意識を手放した。
END
お題01番。えー、見てないけどトイヤー(笑)
ちょっとというか全然違うんだけどさ。
△
02 答えが欲しいなんて言わないから…。
「(聞きたいことはいっぱい有るんやけど)」
声に出して訊ねてみたことは一度もないから、謎は謎のまま。
チラリと盗み見るように斜め前に居る坂本くんを見る。
彼は寝ているのか、眼を閉じていた。
音をたてないよう静かに隣に移動してみる。
俺が座ってソファーが沈んでも坂本くんは眼を開かなかった。
「(よっぽど疲れてるんやね)」
もう年やから、と考えて苦笑。
あの虫の恐がりようはとても34には見えないのだけれど。
10、違う。10年だ。10周年を迎えて感じる10年の長さ。
深く刻まれた眉間の皺、疲労の跡。
けっして弱音を吐いたりしないあなた。
責任の鎖を総てあなたに押しつけてしまったのが俺の咎。
重りを独りで担いで動けなくなってしまったのはあなたの咎。
「(俺も成長したやん)」
それでもまだ足りませんか。
あなたの枷を外してあげることは出来ませんか。
う、と小さく声を上げて体を縮込ませた坂本くん。
リーダーって、辛いことばかりですか。
あの笑顔に偽りはありませんか。
「(もっと肩の力を抜いて、大の字になって寝ようよ)」
そっと頭を撫でる。
そうだよね、最年長のあなたは俺等の頭を撫でても撫でられる事なんて殆ど無いもんね。
「(城島さんでも東山さんでも、誰でもええから坂本くんを甘やかしてあげて!)」
俺等じゃダメなんだよね?
でも力になりたいよ。もうなれるんだよ。
「まあくん、」
「(みんなみんなあなたのことが大好きです)」
飲み込んだ言葉は、あなたに伝わりますか。
坂本くんの顔が少し穏やかになって、俺の肩に頭を預けてきた。
ほんまに寝ているのか、もう俺には解らなかったけれど、少し、ほんの少しだけ泣きたくなった。
辛いですか
苦しいですか
泣きたいですか。
「(答えが欲しいなんて言わないから…)」
心の底から笑ってください。
END
お題02番。暗くなったー。
岡田暗っ弱っ!!!
△
03 嫌いだと言っても…どうせ信じないんでしょう?
俺は裏切り者なんだ。
みんなを裏切って、自分の幸せを掴もうとした。
「動くなよ長野」
突きつけられた拳銃。闇に紛れていたのは、元仕事仲間の男。
「(流石は黒豹)」
あっという間に捕まった情けない自分を大声あげて笑ってやりたくなったよ。
こんなに早く捕まるのは予定外だ。まだ何も出来てないのに。
あぁ、と思う。彼が仲間で良かったと、何度思ったことだろう。
「何故抜け出した」
「嫌気がさしたから」
「それは嘘だ」
「何故?俺はもう人殺しなんてうんざり」
「それは本音。でもどうしてあいつらを置いていった」
「―もう、何もかも嫌になったから。ウザいんだよあいつら!何でもかんでも俺に頼ってきて!!」
「はい、嘘。―次はないぞ、長野」
彼は薄く笑う。
その瞳は揺るがない。
「(嫌いだと言っても、どうせ信じないんでしょう?)」
これは確信。
あんたは仲間を無条件で信じられる人間だから。
「(だからあんたが嫌いなんだよ)」
少し羨ましくて、
同時に煩わしくて、
自分がとても情けなくなって、
俺は俺を信じてあげられなくなった。
「戻るか、逝くか、選ばせてやる」
信じてた者に裏切られるって、こんな気分になるのかな。
俺がどちらも選ばないと解っているくせに。
「…ありがとう、坂本くん」
あいつらを連れてこないでくれて。
それがあんたの優しさだよね。
そうしてくれると信じてたよ。
そして俺は拳銃を向ける。
END
お題03番。これは博だろう、と!!
パラレル殺し屋。坂本くんは「黒豹」となみに剛は「黒猫」笑
△
04 知りたい……けど怖いんだ。
俺の兄貴は人殺しだ。
とてもそんな風には見えなかったけど、それは事実。
よく笑う人だった。細い目を更に細めて、笑ってた。
俺の兄貴は、今俺を引き取ってくれている人の弟を殺した。
「どうした、剛。風邪引くぞ?」
「坂本、くん」
「ほら、おいで?」
坂本くんが俺を手招きする。
外でぼーっとしていた俺は少し躊躇してから坂本くんに近付いていった。
坂本くんはふわりと微笑んで、わしゃわしゃと俺の頭を撫でた。
温かい手は俺の心に重くのしかかる。
坂本くんと俺の兄貴―快彦は親友同士だった。
仲良さそうに一緒に出かけるのを何度も見た記憶がある。
あの日だって…兄貴は普通に出かけていったのに。
俺が現場に駆けつけた時は全てが終わってた。
坂本くんの弟―准一が倒れてて、坂本くんが准一を抱き締めて泣いていて、そして。
兄貴が、血塗れのサバイバルナイフを持って笑って立ってた。
俺と兄貴は二人暮らしで、親はとっくに死んでて、
親戚は人殺しの弟なんか引き取ってくれるはずもなく。
二十歳は過ぎてたし、どーでも良かったんだけど、
でも、坂本くんが、俺を引き取ってくれるって言った。
「坂本くん」
「ん?」
彼は笑う。優しく微笑む。
「(ねぇ、どうして)」
俺は、あんたを裏切ってあんたの最愛の弟を殺した親友の弟なんだよ。
「(どうして笑っていられるの)
俺には解らない。それに。どうして俺は此処に居るんだろう。俺にも解らない。
神経疑うよな、普通お世話になれねーっつーの。
「ねぇ、坂本くん」
「(どうして引き取ったの、何故笑っていられるの)」
無駄な好奇心は身を滅ぼすだろう、だから訊かない、訊けない。
知りたい……けど怖いんだ。だから、誤魔化してしまう。
「―今日の夕飯何」
「もうお腹すいたのか剛は…ううーん、カレー?」
「何で疑問系なんだよ」
たわいない会話が少しだけ苦しくて、悲しくて、同時に嬉しくて。
「(兄貴はどうしてあんなことしたのさ)」
当たり前だけど返事はない。当分会えない兄貴。
俺が、もし、兄貴が出てきた時坂本くんに殺されてしまっても、俺はきっと笑っているだろうな。
何回謝っても足りないけれど、
俺は少しでもこの生活が長く続けば良いと思ってしまった。
END
お題04番。何となく剛つん。
ありゃりゃまたイノッチ殺人鬼だよ(苦笑
しかもまぁた死んでますよ准ちゃん(汗
△
06 ありがとうなんて、絶対に言ってやらない。
「ほら、これやろ」
すっと差し出されたのは俺が今必死に探していたMD。
長瀬が俺の荷物をばらまいてなくなった大事なデモが入ってるやつ。
吃驚して後ろを振り返れば、リーダーが立っていた。
何も言わずに受け取る。
リーダーは見つかって良かったな、って笑った。
「(うん)」
心の中で返事をする。
「(見つかって良かった)」
リーダーはすぐに煙草を持って楽屋から出て行った。
曲作りを始めようとしていたのを察知してなのか、只単に吸いたかっただけなのかは解らない
けど、俺の予想だとたぶん前者。
そのさり気なさ過ぎる配慮にちょっとむかついたけど、一人にしてもらえたのは有り難かった。
曲のイメージは出来ていた。
今回も軽快な曲で、みんなを驚かせてやるという意気込みはバッチリ。
デスクキーボードを叩く。
単音、和音と音を探す。
見つからない俺の音。
「(おかしいな…)」
迷子になった俺の音。
頭がこんがらがるといいものは作れないよな。
繋ぎ合わない糸。どれを取れば一つになる?
叫びたくなったとき、俺の携帯がメールを受信した。
送り主は城島茂、さっき出て行ったばかりの我らがリーダー。
From:城島茂
Tittle:捜し物
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F#、Bb7
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短い本文に一瞬頭がついていかなかった。
はっとしてキーボードを叩く。
まさしくそれは俺の探していた音。
迷子だった俺の音。
「(なんか、むかつく)」
悩んでいたことも、俺の性格パターンもお見通しって感じが。
見返りを求めないのも音楽性を押しつけないのも。
そして俺が、あんたがリーダーでよかったなんて思ってしまうこと総てが。
「(憎たらしいんだよな)」
溜め息を吐いて返信する。
短く「見つかった」って、それだけ。
「(ありがとうなんて、絶対に言ってやらない)」
顔が綻んでしまったけど、気付かないふりをして俺はまたキーボードを叩きにかかった。
END
お題06番。ほのぼの。
お題見た瞬間に太一くんだと思いました(笑)
レコーディング風景ってのがどうしても解らなくて、こんなのに。
あの、ダメだったらもう一度頑張ってはみますが…。
アニシさんリクエストありがとうございました!!
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